VLAMOオープンファンファーレ選手権で演奏されるはずだった曲

Mergl

作曲家は1981年生まれのベルギーの作曲家、スティーヴン・フェルヘルスト(Steven Verhelst)。
東日本大震災の際に「A SONG FOR JAPAN」を作曲したことでも知られています。
楽曲解説には「ベルギー・リンブルフの”Mergl Caves”の雄大さを描いたオープニングピース」と記述されているのですが、グーグルで”Mergl Limburg”で検索してもこの曲の解説がトップに出てくるんですよね…

“Mergel Limburg”ならそれっぽい観光名所(Limburgse Mergel(Wikipedia))が出てきました。”mergelgrotten”(マールの洞窟)と書いてあるからこれのことなのかな。どうして”e”が取れてしまったんだ。

Mergl – Koninklijke Fanfare De Werkmanszonen(YouTube)

Metropolis 1927(メトロポリス1927)

スコットランドの作曲家ピーター・グレイアム(Peter Graham)の作品。日本でもメジャーな曲。
これは既にファンファーレ版も演奏されてるのかな、と思ったのですがYouTubeでは見つからず…?でも絶対お洒落度マシマシになるやつですよね…聴いてみたい…というか聴きたかった…
ブラックダイクバンドの演奏が定番化してると思うのですが、ここではこれから個人的に色々なCDでお世話になりそうな、ベルギーの「ブラスバンド・バウジンゲン(Brassband Buizingen)」の演奏をお聴きください。
Metropolis 1927 – Brassband Buizingen(YouTube)

Hope

1992年生まれのベルギーの作曲家ステイン・アールツヘールツ(Stijn Aertgeerts)の作品。2ページ目の「北方の歌」の項でインタビュー受けてた彼です。
今回は若い作曲家の作品がかなり多いですね!’50年代生まれがグレイアム(1958)だけだ…
「Hope」はいい曲なのに動画が少ないな(しかもブラスバンドのみ)…?と思ったら、昨年の作曲賞に出されたばかりの曲でした。2位だったそうです!
Hope – Cory Band(YouTube)
エリック・ウィテカーの合唱曲のような幻想的な和音が魅力的です。これファンファーレバンドで演奏してもめちゃめちゃいいだろうなあ…

 

VLOFで演奏予定だった曲を全て集めてみましたが、何というか、
「聴きたかったなあ、悔しいなあ」という思いが一層強くなるだけでした。本末転倒かよ。
でももしかしたら延期するかも、みたいな感じなので、今後これらの曲が聴ける機会があることを願って…!お願い…VLAMO!

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花月こころ

ベルギー近現代音楽が主な狩場。最推しはヴァンデルローストとポール・ジルソン。ブラスバンドでコルネット。

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6件のフィードバック

  1. ツイッターではお世話になっております。
    記事読ませて頂きました!
    ウィルブロークの指揮者だったフランツ・ヴァイオレットの息子さんが作曲を…!
    そういえば同じウィルブロークのソプラノ・コルネットだったベルト・ヴァン・ティエネンさんはbvtmusicという出版社を立ち上げていて、自身の編曲や、記事にもあるプロミスド・コンティネントやステイン・アールツヘールツの楽曲の楽譜を出版してますね。
    ウィルブロークのWMC2005でのスパーク宇宙の音楽は最高に好きな演奏の一つです…
    プロミスド・コンティネント、超段数の多いファンファーレスコアが凄く興味をそそられます…

    ポール・ロヴァット=クーパーのファンファーレオリジナル曲!凄いですね…
    ロヴァット=クーパーの楽曲のファンファーレ版はリュック・フェルトメン氏による編曲の楽譜がBandPress社から出ているのですが、本人によるファンファーレバンド曲というのは凄いです。

    メトロポリス1927のファンファーレ版ですが、グレイアムのファンファーレ版編曲譜を取り揃えているのもBandPress社で(Gobelin Music社というところにも何作かありますが)これもリュック・フェルトメンが編曲しています。
    過去に演奏したいと思い問い合わせたことがあったのですが、グレイアム自身が新たに氏の楽曲をファンファーレ版に編曲することについて難色を示しているというか、そういう回答をもらった覚えがあります。
    前にWMCでグレイアムの「The Essence of Time」のファンファーレ版が演奏されたようで、それはその場限りのもので出版されなかったのですが、今回のメトロポリス1927のファンファーレ版は同じようにその場限りのものなのか、出版されるのか、とても気になります…

    どの曲も聞きたかったなというのに同感です
    バンドには高齢の方もいらっしゃると思うので、そういう方達が、バンドのメンバーがかけることなくまた元気に演奏活動してもらえれば、また聴く機会があるのではないかと期待しています。
    可能性は低いと思いますがEBBCは延期となるか様子見と聞きましたので、VLOFもONFKも出来ればそうなると嬉しいですね…難しいかな…
    気がかりなのがそう言った大会が今後継続できるかどうかの経済的なダメージです。何か力になれることがあれば良いのですが…

    ONFKの1stでは、課題曲であるエデュアルド・デ・ブール(アレクサンダー・コミタスのペンネームを使っていた作曲家です)のVia ad Veniam演奏がとても楽しみでした…

    • 読んでくださりありがとうございます!
      BVT Musicを立ち上げた方がウィルブロークの奏者だった方なんですね!
      アールツヘールツやロード・ヴァイオレットのBioをBVTのサイトにあったので「ウィルブローク関係者が多い出版社だな~」くらいに思っていました…。

      ロヴァット=クーパーの作品は、曲そのものについても題材についてもあまりにも情報が少ない(ローカルネタ過ぎる)ので書きながら半信半疑でした笑
      メトロポリス1927ファンファーレ版、万が一出版されるようならぜひ演奏していただきたいです!

      経済的なダメージ…本当に心配ですね。
      VLAMOの各大会やONFKはライブ配信やアーカイブなど、いつも無料で楽しませてもらってしまっているので、せめてこういったときに何か支援させて欲しいなあ。
      デ・ブールの作品が課題曲だったんですね。それも聴きたかったなあ…
      とにかく少しでも早く収束してくれるのを祈るばかりです。

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