これからもファンファーレオルケストやりたい

Penguin Fanfare Project 2022

ヤンさん(ヤン・ヴァンデルロースト)を追っかけるようになって4年半ほど、ほとんど絶えず言い続けてきたことがありました。

「ファンファーレオルケストやりたい!!!!」

 

ブログにもずっとファンファーレオルケストのことを書いてきました。
洗足音大ファンファーレオルケスト第26回定演
ファンファーレバンドやりたい
VLAMOオープンファンファーレ選手権で演奏されるはずだった曲
ファンファーレオルケストの起源が知りたくて

 

そしたら、なんと今年2月、その夢が叶ってしまいました。
ファンファーレオルケスト体験会Vol.1楽しかった

2月の体験会の帰り際に、「あと何回かリハやったら演奏会できそうじゃない?笑」なんて話が出たり、「楽しかった!」「またやりたい!」という嬉しい反響をたくさんいただいていたのですが、その後本当に演奏会を企画していただけてしまいました。なんてこった。

 

というわけで8/21(日)に、ハッピーペンギンブラス主催による
「ペンギンファンファーレプロジェクト2022」に出演いたしました。

 

ペンギンファンファーレプロジェクト2022
2022/8/21(日)14:00開場 15:00開演
会場:東久留米市立生涯学習センター まろにえホール
指揮:孝橋人誌

プログラム:
Arsenal / Jan Van der Roost
Melting the Ice / Johan Evenepoel
De Gaastmar / Carl Wittrock
La Prière / Paul Gilson (arr. Juri Briat)
Reprise / Yves Wuyts
Friendship! / Harrie Janssen ☆アンコール

 

Melting the Ice, De Gaastmar, Friendship!は2月の体験会で演奏した曲、Arsenal, La Prière, Repriseは演奏会のために新たに準備した曲でした。
もちろん体験会とはメンバーも変わっているのですが、総じて“Melting the Ice”と“De Gaastmar”のウケが良かった印象。
今後の選曲の参考にします。

 

演奏会に向けての合奏はなんと3回(6・7・8月に1回ずつ)+本番前のゲネプロのみで、参加者は3回のうち1回以上合奏に参加できればOKとなっていました。
演奏曲は比較的易しいものでそろえたとはいえ(出版社グレード2~3、アルセナールのみ4)、これだけ少ない練習でたどり着けるとは思えない演奏ができたのではないでしょうか。

そして演奏会出演メンバーが合奏練習を欠席する場合は、欠席者がいるパートについてリハトラ(リハーサルのエキストラ)さんを募集し、その日限りファンファーレオルケストを体験していただく、というシステムも用意されていました。このシステムで合奏に参加してくださったひらいでさん(Twitter:@chikarah_tuba)が、合奏参加からほとんど日をあけずに「北海道ファンファーレオルケストプロジェクト」(Twitter:@h_fanfareorkest)を立ち上げられました。何その行動力。
おそらく北海道初のファンファーレオルケスト活動だと思います。道民の皆様、ぜひご参加をお願いいたします。旭川周辺で活動してらっしゃるようです。今回のペンギンファンファーレプロジェクトと同じように月1ペースで練習を行い、12月4日に演奏会を開催される予定です。

 

北海道でファンファーレオルケストが爆誕しましたが、実は東京でも、「常設のファンファーレオルケスト作ろうぜ」というお声がけをいただきました。
演奏会当日にもアナウンスがありましたが、東京都北多摩エリア(府中市、東久留米市、東村山市、羽村市、etc…)で活動する常設バンド「ことりファンファーレオルケスト」を設立することになりました。
初回練習日は10/23(日)です。ファンファーレオルケストに密かに憧れていた方も、いつもと違う音楽の形に触れてみたい方も、純粋に楽器を吹く場所が欲しい!!という方も、まずはふらっと遊びに行くような気持ちで見学にお越しください。
初回で演奏する曲は決定して、鋭意楽譜手配中です。お披露目予定などまだ決まってないのですが、素敵な曲(そして相変わらず日本での知名度は低いorない曲)ばかりを選びましたので、皆様の前で演奏できる機会を作りたいですね。

 

ことりはペンギンとは土台を異にするバンドなのですが、ペンギンはペンギンでこれからもファンファーレオルケストのイベントを開催予定です。直近で10/10(月祝)に「ファンファーレオルケスト体験会Vol.2」が開催されます。
今回はヤン・ヴァンデルロースト特集で、カンタベリーコラール、アルセナール、モンタナを演奏します。最初に弊団のイベントでモンタナやったのが去年10月のブラスバンド体験会だったと思うので、それから約1年、モンタナめちゃくちゃ愛されてます。かっこいいのよモンタナ…
ペンギンについては来月の体験会、そしてその後についてのお話も少し伺っているので、引き続き楽しみにしていただければと思います。
ファンファーレオルケスト体験会Vol.2申し込みフォーム

 

そして私たちの大先輩である関西のアマチュアファンファーレオルケストfanfaria musica*さんも、12月に演奏会を開催される予定です。Covid-19の影響で、2019年以来3年ぶりの演奏会開催ということ。なんかブラスバンドのリハ日がかぶってるみたいなんですが、この日ばかりは大阪行くしかないですね…。
ベルギーの若手作曲家ステイン・アールツヘールツの大曲「スーパーノヴァ」を生で聴けるのが本当に、とても楽しみです。

 

たくさんの宣伝を行ってしまいましたが(たくさんの宣伝、へい!)(身内ネタを引きずるな)、新たなファンファーレオルケストの取り組みが始まるきっかけともなった今回のプロジェクト。選曲に、広報物デザインに、本番のMCに、そして演奏に、たくさんの部分で関わらせていただけたことを嬉しく思います。ファンファーレオルケストに興味を持ってくれた皆様、面白そうと覗きに来てくれた皆様、体験会に引き続き演奏会まで企画してくださったさちえさん、指揮はもちろん、一緒に選曲してくださったひとしさん、本当にありがとう。一応私が「ファンファーレオルケストやりたい!」と騒いだのが事のきっかけということにはなっているみたいですが、私一人ではなんにも動かなかったと思います。演奏会前など健康上の問題で多々ご心配・ご迷惑おかけして申し訳なかったです。最後まで参加させていただけて本当に嬉しかったです。

 

なんとなく、日本のファンファーレオルケストシーンが次の段階に進むのではないかなと、そんな気がしています。それでも、今ファンファーレオルケストが盛り上がってる!と感じるのは私が渦の真ん中近くにいるからで、渦のちょっと外側では、まだまだ「ファンファーレオルケスト」という言葉も聞いたことない人がほとんどである、ということは、いつも忘れずにいたいです。何事もそうですが、(特に個人でなく、団体・集団として)押し付けることなく、熱狂的になることなく、それでいてやりたいことはやり、地道に輪を広げていけたらいいですね。私個人は既に熱狂具合も手の付けようがないですが。

 

どれだけ私がファンファーレオルケストに執着していたかというと、専門学校の自由制作(3年前)、架空のファンファーレオルケストの広報物を作るくらい執着していました。
専門学校の自由制作
大好きなのにまるで知名度がないヤン・ヴァンデルローストのファンファーレ作品“Revisions”を演奏してほしい!架空でもいい!という、あまりに飢えたために狂ってしまった思考回路から、架空の団名を決め、ロゴを作成、演奏会の選曲(全部実在する曲です)、チラシ・チケット・プログラム・CDジャケットのデザイン、Webサイトまで作りました。プログラムやCDブックレットはガワだけでなく中身も作ってます。
広告欄
ブックレット中身
Webサイト

CDの曲解説は、架空のファンファーレオルケストの団長になりきって自分で書いてます。何やってんだろう自分。
自分をここまでさせてしまったファンファーレオルケスト。当時はここまでやっておきながら「自分がファンファーレオルケストで演奏できる機会など、まして常設のファンファーレオルケストを立ち上げるなんてできないだろう」と考えていました。どっちもできてしまいました。もうファンファーレオルケストに人生捧げるしかないのでしょうか。ヤン・ヴァンデルローストとファンファーレオルケストのことを考えているときが一番幸せな人間です。ありがとうございます。これからもファンファーレオルケストやりたい。

 

次のページに、フライヤーとプログラムに掲載した「ファンファーレオルケストについて」という解説文と、勝手に用意したはよいが特に使いどころのなかった演奏曲のプログラムノートを掲載しました。ご興味のある方はご覧いただければ幸いです。

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花月こころ

ベルギー近現代音楽が主な狩場。最推しはヴァンデルローストとポール・ジルソン。ブラスバンドでコルネット。

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