合唱曲の技法を吹奏楽に!エリックウィテカー

前回の記事で

「吹奏楽がニガテ」な人にも、いい吹奏楽を聴いて欲しい知って欲しい、
みたいなことを書きました。
どんな曲なら聴いてもらえるだろう…
と就活セミナーを受けながら考えていた花月。セミナー上の空じゃねえか。
色々頭をグルグルさせた結果、まずは
「吹奏楽作品も作るし、吹奏楽以外の分野でも積極的に活動してるよ!」
という作曲家の作品を聴いてもらうことにしました。
本日ご紹介する作曲家は、エリック・ウィテカー。
この中でウィテカーご存知の方は手を挙げてくださーい!
合唱経験のある方で名前聴いたことあるという方いらっしゃいますかー?
詳しいプロフィールはウィキペディアに書いてあるのでそちらを見てください。ここでは割愛します。
割と色々な曲を書いている作曲家なんですが、
断トツで多いのは合唱作品です。
私は「アシカの子守唄」とか、めっちゃ好きです。

吹奏楽バンドのためにも作編曲を精力的に行っています。
吹奏楽では難易度の高い作品を中心に知られているのですが、
今回一番聴いていただきたいのは、「オクトーバー」。
難しい技術は使っていないのですが、それゆえ誤魔化しが利かないんですよ!
だからレベルの高いバンドが演奏するととっても美しいなんてもんじゃないんですよ!

「吹奏楽がニガテ」という方って、あんまりこういう作品は聴いたことないんじゃないかなー…
と勝手に思っているのですが、いかがですか?
ウィテカーは、自身の合唱曲を吹奏楽のために編曲することも多々あります。
さっき名前を出した「アシカの子守唄」も、吹奏楽アレンジがあるので載せておきます。

私の一押しは「ルクス・アウルムクエ」。
オリジナルはクラスターを効かせた合唱曲。
時折「オルガンのような響き」に例えられる吹奏楽のハーモニーに非常にマッチした作品です。

↑吹奏楽編曲バージョン
↓オリジナル(合唱)

実は先程の「オクトーバー」は元々吹奏楽作品なんですが、
その後合唱曲にアレンジされているんです!
混声四部のための「アレルヤ」という作品に生まれ変わっています。

ここからはひたすらウィテカーさん特集なので皆見てってください。
ウィテカーといえば「バーチャルコラール」がめちゃめちゃ有名です。
世界中のファンの「歌ってみた動画」をミックスして、一つの合唱にしちゃうというプロジェクト。2011年に始まりました。
2018年秋には第5弾が発表されています。

クラシックファンにはご存知の方も多い「BBCプロムス」での指揮経験もあり。
ここで発表した「クラウドバースト」は圧巻です。
指パッチンがこれほど美しい効果をもたらすとは!!

個人的にお気に入りなのは、「ラスベガスを喰い尽くすゴジラ」。
タイトルの通り、ゴジラが突如ラスベガスに現れて街を破壊する…
という物語を持った作品です。
脈絡なくマンボが始まったりして意味分からないです。
演奏はもとより、コーラス隊の表情豊かさもみどころ。
サムネのウィテカーの表情が衝撃的です!

余談ですが、ウィテカーはインスタグラムもやってます。場所・曜日・時間だけのキャプションが着いた投稿写真は、不思議な世界観があって、とてもキレイですよ。
はい、こんな感じです!
私ってだいぶウィテカー好きだったんだなあと自覚しました。
たくさん音源を載せたので、どれか一つでも気になる曲を見つけて頂ければめっちゃ嬉しいです。
花月こころ

花月こころ

ベルギー近現代音楽が主な狩場。最推しはヴァンデルローストとポール・ジルソン。ブラスバンドでコルネット。

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