ヤンさん誕生祭2024
Gelukkige Verjaardag, Jan-san!!
本日3月1日は作曲家/指揮者ヤン・ヴァンデルローストの68歳のお誕生日です!
昨年はFANBOXでFanfa-Letterを書き始め、noteで日記を書き始め、このブログに戻ってくる理由がヤンさんの誕生日くらいになってしまいました。ヤンさん誕生祭だけは今年もここでやります。
今年も過去1年のヤンさんの活動・Web露出を観測できた範囲でまとめました。この形式のお祝いも4年目でございます。
春季(2023年3月~5月)
大阪音楽大学 第54回吹奏楽演奏会
ヤンさんが2018年以来5年ぶりに大音の演奏会に帰ってきました!2018年の演奏会は私が初めてヤンさんの姿を生で見た機会でした。それからちょうど5年後、ヤンさんも私も5年分年を取ってまた同じ場所に戻ってきたことに深い感動を覚えました。
本当は2020年にも呼ばれるはずだったのですが、当時「新型肺炎が心配」にも書いた通り、COVID-19の流行が本格的に始まってあえなく中止になってしまったのでした。このときメインになるはずだった「モンタニャールの詩」と「シンフォニア・ハンガリカ」はそのままプログラムに据え置き、「テレプシコーレ」「グリム童話の森」「ノビリタス」が新たに追加されました。
特にこの日演奏された「ノビリタス」には特別な意味がありました。2022年に亡くなった木村吉宏さん(大阪市音楽団元団長)の生前に、彼と彼が指揮していた尼崎市吹奏楽団のために書かれた曲でした。木村さんの訃報を受け、作曲者自らこの演奏会で採り上げることを希望したそうです(プログラムノートより)。
アンコールは「プスタ」の第4楽章でした。いつもマーチで締めくくるからなんだか意表を突かれたような感じがしました。
〈レポート〉大阪音楽大学 第54回吹奏楽演奏会 | News | MUSE | 音楽情報サイト
Peter Verhoyen “Patchwork”リリース
ペーター・フェルホーエン/パッチワーク(タワーレコード)
去年の誕生祭でも触れましたが、ベルギーのピッコロ奏者Peter Verhoyenの現代ピッコロ作品集が5月にリリースされました。
前々からフェルホーエンさんのサイトで予約していたのですがついに届かず、タワレコで買いなおしました。
ヤンさんのSonatina Piccolaが収録されています。
夏季(2023年6月~8月)
記録も記憶もない。書こうと思えば拾える事項はあるんだけど一旦空欄にします。ごめんなさい…。
秋季(2023年9月~11月)
洗足学園音楽大学秋季演奏会×3
11月下旬、洗足音大(こども短期ウインドバンド含む)の演奏会3つで指揮を振ってくれました。どういうこと?もちろん全通しました。
まず一つ目は11/17のファンファーレオルケスト演奏会。洗足FOへの出演も2018年以来5年ぶりです。
こちらの詳しい感想はpixivFANBOXの方にあげているので読んでください。私のための演奏会でした。
Vol.21より11月17日(金)洗足学園音楽大学第35回ファンファーレオルケスト定期演奏会レポート|花月こころ|pixivFANBOX
二つ目は11/25のフレッシュマン・ウインド・アンサンブル。吹奏楽編成の演奏会ですが、こちらでも自作だけでなくグレインジャー、ホルスト、リードの作品をとりあげてフロアを(ホールを)沸かせていました。ヤンさんが指揮する第一組曲、ヤンさんが指揮するエルカミ、生で聴けたのは本当に幸運なことです。ものすごく情熱的なのにギリギリのところでバランスを保っているのがかっこよすぎた。アンコールはハイパーニコンでした。
三つ目は11/27のこども短期ウインドバンド。2019年(【演奏会】洗足こども短期大学 幼児教育保育科ウインドバンド演奏会)以来の共演ですが、今回は後半のみの出演、「アントワープ賛歌」「フラッシングウインズ」「スラヴィア」の3曲を自作自演しました。ヤンさんの指揮するマードックとか聴いてみたかったんだけども。
矢板ウインドオーケストラ 第70回定期演奏会
第70回定期演奏会開催のお知らせ | 矢板ウィンドオーケストラ
ヤンさんが来ていたそうです。ド近所に…。
せっかく地元の方にヤンさんが来てくれていたのに、終わるまで全く情報が入ってきませんでした。フォロワーの感想ツイートでやっと気付きました。矢板ウインドは今ほとんどSNS運用してないみたいで、公式サイトの演奏会のお知らせにもヤンさんが客演で来るなんてことは一言も書いてなくて、そりゃわからないですよ。かなり新しい作品である「ハイパーニコン」も「幕が閉じるとき」も演奏したみたい(後者に関してはまだ実演を聴けていない)で、かなり悔しかったです。私が洗足FOの余韻にどっぷり浸っている間に。くそ~。
冬季(2023年12月~2024年3月)
VLAMO作曲コンクール受賞者発表
Winnaar compositiewedstrijd bekend! | Vlamo
2021年から始まっている(VLAMO作曲コンクールの結果発表がありました。吹奏楽(Harmonie)とファンファーレのコンクールが交互に開催されていて、2023年はファンファーレ作品。審査員はヤンさん、トム・ホンデヘム(ベルギー)、ヤコブ・デハーン(オランダ)。
今年は第2部門むけ作品のA Dragon’s Tale (作曲:Filip Ceunen)が受賞しました。第3部門は受賞者無し。
佳作(第2部門):
Belgica 作曲:Wouter Vercruysse
A Soldier’s Letter 作曲:Yves Wuyts
Family Brassクリスマスコンサート
去年の誕生祭でも言及したルーラント・ヘンドリクス・アンサンブルの委嘱作品「エウテルペ―」Euterpeを収録したアルバム“Zayt Gezunterheyt”がアンタルクティカ・レコードよりリリースされました!!!ありがとうヘンドリクス!ありがとうアンタルクティカ!
このアルバム1枚を通して東欧、ロマやクレズマーの音楽へのオマージュが主題とされているのですが、その中でヤンさんの新曲が入る、というのはかなり大きな意味を持つのではないかなと思います。バンド音楽の世界でヤンさんが東欧の音楽を扱ってきたという、その実績が評価されているわけなので…。クラリネットを中心に据えたアンサンブルのための新曲というのもいいですね、その、プスタとかリクディムとかの存在を踏まえて、さ。
私は来週からついにヤンさんの国・ベルギーへ行ってまいります!ファンファーレオルケストの大会を聴きに行くけどヤンさんに会えるかはわからなくて、でもとにかく一番大好きな作曲家が生まれ育ち住んでいる国を満喫してきます。