Fijne Verjaardag voor JAN VAN DER ROOST !

“Fijne Verjaardag”、オランダ語の「お誕生日おめでとう」です。
ざっくりカタカナで書くと「フェインナ・ヴェルヤールダフ」って感じです。

 

というわけで本日3月1日は、
我らがヤン・ヴァンデルローストの64歳のお誕生日です!
おめでとうございます~~~~!!!!!!!

大好きな作曲家が今年も無事に年を重ねてくれたこと、
こんなにめでたく嬉しいことはありません。
本当にありがとう。
いつまでもベルナデットさんと幸せに、
お子さんたちの活躍とお孫さんたちの成長を見守りながら健康に平和に暮らしてください。

 

残念ながら今月の来日公演はコロナのせいでなくなってしまったけれど、
また日本に来てくれるのをずっと待ってますし、何ならベルギーまで行くので、とりあえずしばらくはあまり外に出ず、うがい手洗いをまめにして、しっかり食べてよく寝て、健康に過ごしててほしい、これに尽きます(何目線)

 

今日はこの流れなのでヴァンデルロースト作品を紹介しないわけにはいかないので、Twitterやこのブログであまり触れてこなかったけれどかなり好きな作品群を中心に紹介したいと思います。
決してメジャーではないけれど、長年吹奏楽に携わっている方は曲名を見たことがあるものもそこそこあるのではないでしょうか…?

 

(ちなみにアイキャッチ画像は今自宅にあるヴァンデルロースト作品のみのCDを全て並べて撮った写真です。意外とまだ買えてないな…という感想…)

ハイランドラプソディ(A Highland Rhapsody)

A Highland Rhapsody (YouTube)
(↑珍しいファンファーレバンド版があったので持ってきました。ドイツの団体のようですが、ドイツにもファンファーレ編成のバンドがあるんですね。配置がちょっと違うけれど…)
「ハイランド」とタイトルにあるようにスコットランド民謡風の曲ですね。多分例によって実在の民謡を使ったりはしていないんだと思われる。
初期ヴァンデルローストの素朴な温かい音色がたまらない一曲です。
こんなにいい曲なのにね、なぜか50歳記念のCDボックスに収録されていないという曰く付きで、何となく嫌でまだボックス買ってません。どのサイトの曲目見ても書いてないんですよ。なんでやねん。

アルビオン(Albion)

Albion (YouTube)
ヴァンデルローストのブラスバンド向けコンテストピースではストーンヘンジが断トツで好きだったのですが、この前何となくアルビオンを久しぶりに聴いたらめちゃめちゃカッコよくてびっくりしてしまいました。なにあれ!
今までは配信音源を聴いていたので今日初めて演奏動画を観たのですが、最初コルネットあんなことになってるんですね…

アマゾニア(Amazonia)

Amazonia (YouTube)
実は今年、アマゾニア作曲から30周年のアニバーサリーイヤーなんです(初演は翌年)
カンタベリーコラールと同い年です。
第1・4楽章がちょっとミステリアスで、第2・5楽章が活発な感じで、第3楽章で歌わせて来るのですが、第3楽章でゆったり流れてたフレーズが第5楽章でマーチになって帰ってくるんです。
第3楽章はアマゾン川流域に住むネイティブの失われつつある文化を讃えていて、第5楽章はアマゾンのダム建設に反対しヨーロッパまで直談判しに行ったパウリノ・ファイアカンというネイティブアメリカンの族長を讃えている楽章なんですよ。
アマゾンの住民を讃えるという同じテーマの楽章で同じフレーズがアレンジされて帰ってくるのめちゃめちゃいいなあ…と思います。

バルカンヤ(Balkanya)

Balkanya (YouTube)
プスタは言うまでもなくヴァンデルロースト作品の稼ぎ頭の1つだし、リクディムに対する感情はもはや崇拝の域だし、民族舞曲系で最推しはタンツィですが、たまに聴いたときに一番情緒が暴れるのはバルカンヤです。
プスタ・リクディムよりはどちらかというとタンツィ寄りで、本当にフォークダンスというか、輪になって踊っている情景が目に浮かびます。

瞑想(Contemplations)

Contemplations (YouTube)
急に吹奏楽じゃない曲を突っ込んできた。
混声合唱とオルガンのための曲で、I Colori della Gioiaの感想でもちょっと触れました。
オルガン伴奏の調性が不安定なので初めに聴いたときはちょっと不気味な感じを覚えたのですが、ここ数か月、聴けば聴くほどこの曲にとりつかれてしまっています。心が浄化される。がっつりキリスト教の世界観なところも好きです。

炎と栄光(Frame and Glory)

Frame and Glory (YouTube)
作業しながらヴァンデルロースト作品聴いてて「あれ、こんなカッコいい曲あったっけ?」と思うとこの曲です。こんなの演奏会の最初に演奏されたらそれだけで泣きそうになってこないですか?
そういえばちょっとスウェアリンジェンの序曲っぽく聞こえるフレーズもありますね。

ケベック(Kebek)

Kebek (YouTube)
ケベック大好きなんですよ~~!!めちゃめちゃいい曲なんですよ!!
カナダ・ケベック州の四季を描いた曲で、他の有名な曲よりかカッコいい場面というかスペクタクルさは無いんですが、4楽章通して優しい世界が広がっています。全力で心温めに来ます。
旋律はもちろん作曲者のオリジナルなんだろうけど、本当に現地にこういう民謡があるんじゃないかと思うくらい耳にスッと入ってくるんですよね。
「マイルストーンズ」で、作曲者がこの曲のこと「そんなに目立っている訳でもない」って書いてるんですけど「自分でそんなこと言わないでちょうだい!!」と思います。ケベックはね、名曲です。名曲ですよ。

トリティコ・フェストーソ(Trittico Festoso)

Trittico Festoso (Apple Music)
ヴァンデルロースト作品の中でブラスバンド作品というと「カンタベリー・コラール」であったり、または「エクスカリバー」や「いにしえの時から」のような高難易度曲が有名だと思いますが、このトリティコ・フェストーソは中難易度の楽し気な作品です。
この曲の曲調がまあ、何といっていいのやら、
「ヴァンデルローストの曲だなあ…」という感想しか出てこないくらい、ヴァンデルローストっぽさ満載の曲です。
こればっかりは実際に聴いてもらって「確かにヴァンデルローストの曲だなあ…」と思ってもらう他ないですが。特に第2楽章の「何かよくわからないけど聞いたことあるフレーズが大量に混ざってる」感を実感してもらいたい。

花月こころ

ベルギー近現代音楽が主な狩場。最推しはヴァンデルローストとポール・ジルソン。ブラスバンドでコルネット。

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメントする