中学生時代と吹奏楽 2

主に私が中学3年生の時の、部活外活動の話です。

 

私が中学2年のとき、2012年の1月、
小学生の妹が所属していたブラスバンド部の定期演奏会がありました。

 

このときの演奏会に、地元のファミリーバンド(子連れで参加できる吹奏楽バンド)が出演していたのです。

このファミリーバンドに、ブラスバンド部員の保護者も数人参加していました。

彼女らに誘われ、母も約四半世紀ぶりにフルートを持って、練習に通うようになりました。
うちの母はこれのために、小学生以来しまい込んでいたヤマハのフルートをメンテナンスに出し、加えてパールのフルートを某オークションで購入したほど。
程なくして「良かったら娘さんたちも一緒に」と声をかけていただきました。
妹は中古のトランペットで、私は団員さんから借りたホルンで練習に参加しました。

大人の集まりのなかで一緒に合奏するのは勿論初めて。
緊張というより、「部活での練習とやり方が違う」という戸惑いの方が大きかったです。

 

指揮者がいないバンドなので、すべてのテンポの基準は電子メトロノームでした。
団員のレベルも相当ばらつきがあり、主なメンバーはそもそも育児の合間に練習に参加しているので、かなりゆるい雰囲気のバンドで、リラックスして演奏できました。

 

保育園や街のイベントでの訪問演奏に力を入れているバンドだったので、
ジブリやディズニーの挿入曲に加え、手遊び歌や特撮ヒーローもの、プリキュアの主題歌まで演奏しているのが印象的でした。

 

2012年夏、中学3年生の夏休み、私と母と妹はファミリーバンドのコンサートに一緒に出演しました。
親子3人でステージに乗る機会がこんなに早く来るとは!

 

このときの演奏会はバンド設立後5回目の節目で、従来よりボリュームの大きい演奏会だったそうです。
その前を知らないから何とも言えないけれど。

演奏曲は記憶のある範囲で、
「天空の城ラピュタメドレー」
「ディズニーファンティリュージョン」
「ゴーバスターズOPテーマ」
「スマイルプリキュアOPテーマ」
「勇気100%」
「珍獣ハンターイモトのテーマ」
「ドラゴンクエスト『序曲』」
「スーパーマリオブラザーズメドレー」
「レッツ・スイング(Make Her Mine,故郷の空, Sing,Sing,Sing)」
「夢を叶えてドラえもん」
だったと思います。
別の演奏会の記憶と混ざっている可能性はある。

 

「ドラゴンクエスト『序曲』」は、正団員の子どもらによる金管5重奏でした。
トランペット2、ホルン1、トロンボーン1、チューバ1という、スタンダードなクインテット。

今のところ私のアンサンブル経験は、後にも先にもこれだけです。
当時ギリギリ出せたhighBの音も容赦なく登場して、死にもの狂いで練習した思い出。
めちゃくちゃ緊張したけれど、楽しかった。楽しかったけど緊張した。

 

夏の演奏会が終わっても、地元のお店の訪問演奏や、新年恒例の初見合奏会にも参加させていただきました。

初見合奏でアルヴァマー序曲を初めて吹いて、それ以来この曲とのご縁はないのが残念です。
1度はちゃんとした演奏会で吹きたい!

 

その後、私の高校入学後は部活動と勉強に追われてファミリーバンドの活動には参加できず、
バンド内で運営方法や人間関係のゴタゴタがあったりして、正団員だった母も1~2年で休団してしまいました。

団内のフルート奏者の数人とは、今でも月に約1回のペースで練習会をやってるようです。
フルタイム勤務なので家であまり練習できない分、仲間との演奏が楽しそうで何よりです。

 

このファミリーバンドには、「団員の子ども」として参加しただけなので、正団員の皆さんと対等に演奏した、という感覚は、正直弱かったです。

でも「部活外での活動に参加した」という事実で、「私、他の人よりいっぱい演奏している!」という自信(優越感とも言う)を感じていました。
大人の人間関係は大変そうだったけれど、部活じゃない集まりで演奏するのは素直に面白かったです。

 

2017年に地元の企画バンドに参加した(約3年ぶりの合奏)のも、母親のフルート仲間に誘われて、でした。
陳腐な話だけどどこでどんな縁があるかわからないなー、なんて思います。

 

無理やりオトした感がすごいですが今日はおしまい。

 

目が滑らないレイアウトを色々試していますが、自分で読んでいてもどうしても滑る。

 

花月こころ

花月こころ

ベルギー近現代音楽が主な狩場。最推しはヴァンデルローストとポール・ジルソン。ブラスバンドでコルネット。

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