中学生時代と吹奏楽 1
私は小学校・中学校・高校とずっとバンドミュージックの部活動に入っていましたが、当時の感覚で1番楽しかったのは中学時代の部活動でした。
と言っても、演奏したり吹奏楽の演奏を聴いたりするのが楽しくなったのは中2の冬ごろからです。それまでは先輩とダベったりするのを単純に楽しんでいました。
第一希望はフルートだったのにホルンにされて、「あーあ、ホルンって損な役回りばっかり!フルートの先輩カッコいいなあ、いいな~」と思っていました。
中1~中2では、吹奏楽のための作品としては、チャンスの「呪文と踊り」、それから過去のコンクール課題曲「ブルースカイ」「南風のマーチ」を演奏しましたが、他の作品に興味を持ったりすることはありませんでした。
そんな状態だった私が「吹奏楽」というジャンルを強く意識するようになるきっかけはいくつかありました。
まず、うちの母がYouTubeで吹奏楽作品を検索して、聴かせてくれたこと。
このとき樽屋雅徳の「マードックの最後の手紙」や「マゼランの未知なる大陸への挑戦」、リードの「エルカミーノレアル」などを知り、「ホルンってこんなにカッコいい役を貰える楽器なんだ!」と感動しました。
次に、妹の部活動の行事に付いていったこと。私の妹も小学校のブラスバンドでコルネットを吹いていたので、週末私の予定がなければ、妹のコンクールや演奏会に付いていきました。
あるとき、地元に市立柏高校の吹奏楽部が来ました。講習会か何かのイベントだったような気がします。そのときに彼らのパフォーマンスを鑑賞して、「吹奏楽すげえ…自分らがやってきた演奏会はなんだったんだ…」みたいな感動とショックを同時に覚えました。
中高生が同じ年頃のハイレベルなスクールバンドに憧れるのは、視覚的に楽しめる要素が多いのも一因なんでしょうね。あんなの1度見たら惚れちゃうもん。
また、中3に進級後、宇都宮の紀伊國屋書店で出会った「吹奏楽部あるある」という書籍が、私の吹奏楽への興味を一段と強くしました。
今でこそ吹奏楽部界隈の中心人物である「オザワ部長」その人の、「あるある」シリーズ第1弾です。今も実家に置いてあります。
この本に載っていた「宝島」「オーメンズ・オブ・ラブ」「アルヴァマー序曲」という、初めて見る(!!!)曲名が気になり、YouTubeでめちゃめちゃ聴きました。世の吹奏楽部員たちはこんなカッコいい曲を吹いているのか…と呆然とした思い出。
「アルヴァマー」は、近隣の小学校が吹いていた「インヴィクタ」に似てるなあと思いました。
しかしこのあたりの作品を知らないなんてどんな吹奏楽部員だよ。うちのバンドはほとんどの楽譜がM8(ミュージックエイト)とウィンズスコアの出版で、NSB(ニューサウンズインブラス)にはまるで縁の無いバンドだったんですよね…。
その後の中学3年生で過ごした吹奏楽ライフがめちゃくちゃ濃密だったという話を、今度の記事で書きたいと思います。
タイトルに1ってつけておけば2を書かない訳にもいかなくなるので、自分のコントロールに便利ですね。