タッド・ウインドシンフォニー ニューイヤーコンサート2019

2019/1/11(金)

タッド・ウインドシンフォニー
ニューイヤーコンサート2019@杉並公会堂に行って参りました。
タッドのコンサートに行くのは今回で3回目。「去年のこの時期にも来たな~」と思えるのが嬉しいです。
タッドのニューイヤーコンサートでは、毎年「お年玉」として「プログラムNo.0」が演奏されています。今回のお年玉はゴフ・リチャーズ作曲の「トレイルブレイズ」。
指揮の鈴木氏もおっしゃってたように、かなりマイナー作品のようです。私も例に漏れず、曲も作曲者も知らない…!勉強不足が露呈する…!
今ぐぐったら、金管アンサンブル「高貴なる葡萄酒を讃えて」の作曲者なんですね。こっちは聞いたことある。
プログラム本編はこんな感じでした。

前半はリードと保科という安定のプログラムに挟まれるトーマスドス、という構図。
このドスの「聖フランチェスコのカンツォーネ」がどうしてもヴァンデルローストの「カンタベリーコラール」に聞こえてしまって、鑑賞中「カンタベリーだ…カンタベリーだ…」という雑念を払いきれず。
せっかくいい曲なので、カンタベリーを知らない状態で聴きたかった!!(無理)
後半の選曲は幸運にもタイプどんぴしゃでした。3曲とも初聴きにも関わらず!
ロン・ネルソンの「ラウズ」は、ひたすらかっこよかった。
フィリップ・スパーク「ベートーヴェンの表敬」は元ネタのベートーヴェンの曲を知らないのだけれど、いつも通りの楽しいスパークスタイル。
メインプログラム、ジョン・バーンズ・チャンスの「交響曲第2番」は、心から美しい演奏だなと思いました。
音量に頼ると演奏できない曲だと思うんですよ。「華やかで物語があって分かりやすい曲」とは言えない、音階とハーモニーとアーティキュレーションによる絶対音楽。私ってこういう曲好きなんだな~と自分でも驚きました。ライブならではかも。第3楽章の推進力のある演奏には完全に心を掴まれました!
何年か後に「この曲のタッドの生演奏聴いたんだぜ!」って自慢できる。
本日のアンコール(もう一昨日だっていうツッコミはなし!)。

1曲目の「枯葉」、鈴木氏が「どの世代の人も知ってるんじゃないでしょうか」とおっしゃったので、「どこかで聞いたことある気がする、けど曲名が全然出てこない」と思いながら必死で聴いていました。曲名知らなかった。
今回気付いたのですが、半年前とかは演奏会のプログラム曲を事前に聴いておくとか予習するようにしてたのに、ここ数ヶ月間さぼるようになってしまったなあと。確かに半年前より全然時間は無いんですけどね。
1回音源を聴いておくだけでも曲の流れが分かって楽しみ度が上がるのは分かっているので、これからまた予習を怠らないようにしよう、と反省しているのでした。
演奏会前の予習はめっちゃオススメです。そして団体さんは是非フライヤーやポスターに、アンコール予定曲以外のプログラムを全部書いて欲しいなー、なんて。「アルメニアンダンス パートⅠ 他」の「他」が知りたいのよ、わたしゃ。
そして開演前にCDを購入。欲しかった3枚。

最新リリースの「アインシュタイン」がとてもかっこいい!今まで聴いていた名古屋芸大WOの録音に比べて、生音感あるスッキリした録音が好みです。
この定演(2018年6月)も来てたはずなんですが、なぜか記憶がとんでいる…。
今、吹奏楽版初演の「オスティナーティ」を聴いていますが、ヴァンデルローストが「これを上回る演奏はもう聴けないんじゃないか」と心配になる理由をなんとなく感じています…。めちゃくちゃ綺麗だ。
これは生演奏聴きたかったなー。ちくしょー。
次回の定期演奏会は6/14。プログラム発表が待ち遠しいです。それまでに就活とかなんとかあらかた済ませておきたいなー…できるかな…。
花月こころ

花月こころ

ベルギー近現代音楽が主な狩場。最推しはヴァンデルローストとポール・ジルソン。ブラスバンドでコルネット。

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