チェザリーニの交響曲第2番全曲聴けます
こんばんは、花月こころです。
2018年印象に残った曲とか書いてる場合ではなくなりました。午前中からずっとこの記事を書きたくてそわそわしていました。
フランコ・チェザリーニ氏が、自身のYouTubeチャンネルで「交響曲第2番”Views of Edo”」の世界初演映像をフル公開しました!
わーい!!チェザリーニさん太っ腹!
こないだ同じ曲の記事を書いたばかりですが、続きということで。
ネタバレ対策として、本題に入る前に動画のリンクを置いておきます。とりあえず聴いてみて下さい。
曲を聴く前に情報とか感想を知りたい!という方は、このまま下にスクロールお願いします。
めちゃくちゃかっこよくないですか!?
これを今日学校に行く前に聴いてしまって、「いやー今日はこれ聴いたから満足!十分!おしまい!」という気持ちになりました。これから出掛けるんだろっての。
ちなみにその後アークエンジェルズも聴きました。チェザリーニ最高です。
よし、軽く紹介文を書こう。
このシンフォニーは5つの楽章で構成されます。
順に、
Ⅰ.The Pagoda at Zojoji Temple
(増上寺塔赤羽根)
Ⅱ.The City Flourishing
(市中繁栄七夕祭)
Ⅲ.Temple Gardens at Nippori
(日暮里寺院の林泉)
Ⅳ.Cherry Blossoms along the Tama River
(玉川堤の花)
Ⅴ.Senju Great Bridge(千住の大はし)
といったタイトルがつけられています。
市中繁栄七夕祭
かっこ内はなにかというと、モチーフとなった歌川広重の版画の題。全て「名所江戸百景」という、広重最晩年の連作の中の絵です。ガッツリ広重の絵にインスパイアされているのですね!ここでちょっと「?」となったのが”Tama River”。絶対多摩川だと思ってたら、まさかの「玉川」。いや確かに川が描かれてるけど、これは玉川上水だからな。玉川は地名だから”Tamagawa”じゃねえかな…?
玉川堤の花
まあいいや。なので、”Views of Edo”は、そのまま「江戸の風景」と訳すのもいいけど、「名所江戸百景」の英訳”One Hundred Famous Views of Edo”の一部だと思うと、何か別の訳しかたもあるのかなーなんて思いました。
「名所」と「百」を抜いたら「江戸景」か。語呂悪いな。とりあえず無難に「江戸の風景」でいいか。
お聴き頂いた方はわかると思うんですが、ちゃんと和風テイストな曲になっています。お囃子っぽい感じ。これを作曲者名知らずに聞かされたら、私はまさかスイスの作曲家が作ったとは夢にも思わないでしょう。
今のところ、私は第1楽章の増上寺がお気に入りです。一番最初のチャイムが聞こえると、もうワクワクソワソワがとまりません。「きたー!!(゚∀゚ 三 ゚∀゚)」と興奮してしまいます。
増上寺塔赤羽根
第1楽章の主題が第2楽章にもそのままなだれ込むのも面白くて好きです。第2楽章では雰囲気がパッと明るく軽くなります。
第3楽章とか、吹奏楽におけるジャポニズムを体現してるというか、自分でも何言ってるか分からないなあ。
「和」をテーマにした吹奏楽作品で、よくこういう曲調あるじゃないですか。でもそれは日本人作曲家の作品だから、だと思ってたんですけど、違うんですよね。日本の音楽スタイルを世界の作曲家が再現しているってすごいなあー!なんて思ったり。
日暮里寺院の林泉
緩徐楽章が終わると、再び曲調は激しくなります。第4楽章のモチーフは桜並木ですが、桜の絵からこの曲調はなかなか思いつかないです。聴けば「あー確かに桜っぽい」とわかるけど。
締めくくりの第5楽章。アマチュア団体で演奏するとこの頃にはとっくに力尽きてそうですがあと一息です!
勢いで走り抜けさせてくれると思ったらスローテンポで盛り上がりがあります。37分時点でベルアップして大音量出すホルンすごい。
千住の大はし
いやあ、1回聴いてお腹いっぱいになるにも関わらず、依存性が高いですね!早くバックグラウンドで聴けるようにならないかなあ。YouTubeにお金払えば一応バックグラウンド再生できるのか…。
YouTubeの音源でこんなに感動してたら、生演奏聴いたら号泣するかも知れませんね。危ない人だと思われそうで怖いです。日本初演とても楽しみです。
日付が変わってしまったのでそろそろおしまい。おやすみなさい。
花月こころ
追伸:浮世絵の画像はすべてパブリックドメインで、こちらのサイトでダウンロードしました。