【CD】I Colori della Gioia 感想

こんばんは、花月こころです。

昔発症した坐骨神経痛をぶり返しました。約2年ぶりです。立っても座っても寝ても歩いても痛いです。
歩くとき、腰を曲げると少し痛みが治まります。足腰が痛いからと、猫背で歩く20歳。どうよ。
今日は趣向を変えて、歌の記事です。実際何も変わっていないのだけれど。

2018年10月下旬に、ヴァンデルローストの声楽作品集CD “I Colori della Gioia”がリリースされました。
吹奏楽バンド向けの作品で知られている彼ですが、”Exodus” “Es War Einmal…” “I Shall Love but Thee”など、今までにもバンド×声楽の作品を手掛けています。

そんなヴァンデルロースト初の本格声楽作品集ということで、個人的にものすごく注目度が高いアルバム!
彼の娘であり、ハープ奏者のレーン・ヴァンデルロースト(Leen Van der roost)との共演も実現しています。作曲者もCDレーベルも、相当力が入っているのだと思います。

とりあえず全体的に何回か聴いてみたので、軽いノリで感想を書いていきます。

Carmen Amoris

大トリが先陣切って乗り込んできたのかと思いました。とにかく伴奏オケの響きが華やか。一連ごとに表情がコロコロ変わるのも大好きです。今のところ男声のワルツと混声のヒソヒソ声の部分が特に好き。

Contemplations

in Flanders Fields のアルバムにも収録されてたけど、「瞑想」と言うだけあって、潜在意識に引っ張られるような曲だなあと感じます。オルガン伴奏がシンプルなのが良い。生で聴きたい。日本の合唱団でどこか演奏してくれないでしょうか。

Of Moon and Sun

今のところ、今回のアルバムで一番好きです。”the moon”は、ウィテカーの「アシカの子守唄」系の優しいメロディ。”the sun”は、既にサビを口ずさめるほど(聴きすぎ)。中学高校の合唱とかにも使えるのでは?

Il Bucaneve

児童合唱作品。可愛らしい中に凛とした強さを感じる「待雪草」というタイトルにピッタリの曲…なのですが、序盤でソリストがあまりにもはっきり「オシーリ、オシーリ、オシーリー」って歌うのと、「ご当地グローリア」って空耳するところがあって毎回堪えられず笑ってしまうのが辛いです。

I shall love but thee

管弦楽伴奏版。弦が入るので、やっぱりファンファーレ版やウィンド版より絢爛な雰囲気。個人的にはやっぱりファンファーレ版が一番好き。でもどの版の録音でも、一貫してAnneke Luytenがソプラノ独唱を務めているのがいい。

Deux Poemes

満を持して、ヴァンデルロースト氏の娘でハープ奏者のレーンさん登場!この親子共演の録音って初めてかな。ドビュッシー風の歌曲らしいけどあんまりドビュッシー聴いたことないからちゃんと聴きます。チェロ好き。

I colori della gioia

タイトルチューン。この曲の歌詞とブックレットの写真をLuca Artioli というイタリア出身のアーティストが担当しています。冒頭のハープから愉しげ。I shall love but theeと同じで、お子さんの結婚に当てた曲らしいけど、こちらの方が全体的に軽快な印象。イタリア語だから??

CDはこちらの”challenge records”という、オランダのサイトで購入しました。日本への送料5ユーロ、安い。注文後、1週間前後でポストに投函されていました。PC版ページで見ないと、いわゆる「カートに入れる」ボタンが表示されない可能性があります。
Challenge Records- I Colori della Gioia

こちらのサイトから、高音質の音源のダウンロード購入もできます。1曲からOK。作品解説ブックレットのPDFファイルもダウンロードできます。こちらはPC版ページを表示しないと、完全に立入拒否されます。NativeDSD- I Colori della Gioia

CDレーベルのAliud Recordsから、PRのためのスライドショー動画も投稿されています。ソプラノのAnnekeさんの眼鏡姿とか、ラストの家族写真がとてもいい。ヤン先生が真ん中で、向かって左がレーンさん、右が多分パートナーのベルナデットさんですかね。

欲を言えば、もうちょいキャプションに力を入れて欲しかった。せめて販売ページのリンクくらい貼っておくべきでしょうが!

気を取り直して。

どうやら先日、”I Colori della Gioia”の吹奏楽版の初演が行われたようです!演奏団体は、ベルギー・ギィデ交響吹奏楽団。ソースはヴァンデルローストのfacebookです。バンド向け楽譜の出版も待ったなしです。

https://www.facebook.com/206484676042632/posts/2236536466370766/

今回のこのCDのリリースで、ヴァンデルローストの声楽作品が思う存分楽しめるようになったのはとてもありがたく思っています。だがまだ足りない!彼の公式サイトを見ていると、まだ知らない声楽作品がたくさんある!

ということで、次の作品集のリリースも土下座して待ってます。需要はめっちゃあるんだ。私の中で。

花月こころ

花月こころ

ベルギー近現代音楽が主な狩場。最推しはヴァンデルローストとポール・ジルソン。ブラスバンドでコルネット。

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