トーマス・ドス「シダス」

こんばんは、花月こころです。

今夜はふたご座流星群のピークだそうです。
私もベランダで5分ほど粘ってみたのですが、それらしきものは目撃できず、寒さに負けて部屋へ戻りました…。
でもその代わり、ずっと目を凝らして空を見ていると、普段は見えないような遠くの星も見えてきて、ちょっと感動しました。こんな都会の住宅街でも、沢山の星が見えるのだなあと。
じゃあ今日は、星関係の曲を聴こう!
という訳で、トーマス・ドスの「シダス」を聴いています。

「シダス」とは、ラテン語で「星」や「星座」という意味の言葉のよう。綴りは”Sidus”。
日本では、ドスの作品といえば真っ先にこれが取り上げられるイメージです。
冒頭のハーモニーを聴いたとき、「これ、エリック・ウィテカーの”Lux Aurumque”じゃね…?」と思ってしまうのはもうしょうがない。何度聴いても慣れない。どことなく雰囲気が似てると思います。

「光」という題材を音楽で表現しようとすると、こんな感じになりやすいのですかね。
瞬く星々や夜空の広がりの描写があるのは勿論なのですが、星座と言えばギリシャ神話ということで、神話的なかっこいいメロディも数多く登場します。こういう気取ったかっこよさを惜しげもなく使ってくれるのがトーマス・ドス。
実はこの曲にも流星の描写があるんですね。どちらかというと、花火が打ち上がるときの音に近いような気がしますが。
しかしこの曲がコンクールの自由曲にも使われているというのだから、驚きです。約18分の曲だから、大体10分くらい、半分以上カットされている訳でしょう?
まあいいや。トーマス・ドスの「シダス」、非常にかっこよくて幻想的で華やかな作品なので、まだ聴いたことのない方は要チェック。
最近楽譜が出版されたばかりの彼の最新作、「アインシュタイン」も良曲なので、是非聴いてください。
このアルバムはここ2ヶ月くらい、暇さえあれば聴いてる。
皆さんは流星群見られたでしょうか。見られた人も見られなかった人も、お願い事が叶いますように。
私は何を願おうかな。最近食欲旺盛過ぎるので、少し落ち着いてくれますように。
花月こころ

花月こころ

ベルギー近現代音楽が主な狩場。最推しはヴァンデルローストとポール・ジルソン。ブラスバンドでコルネット。

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